8月21日午後、千葉大学西千葉キャンパスにおいて 「地球環境の今と未来を考えるサマーツアー2026」 を開催しました。
千葉県立木更津高等学校14名、芝浦工業大学附属中学高等学校5名、計19名の中高生と、引率の先生方3名をお迎えし、入江研究室が取り組む大気環境観測や研究を体験していただきました。
本ツアーは、地球科学に触れ、地球科学と関連の深い気候危機問題を解決するために明日から何をすべきかを考える機会となるように、講義・観測サイト見学・体験プログラムの三部構成で実施しました。

第一部 地球環境の今と未来について考えてみよう
最初に参加者とスタッフの自己紹介、その後、入江研究室の紹介動画を視聴。
続いて、入江教授による「地球環境の今と未来について考えてみよう ~気候危機と観測の観点から~」の講義。
地球温暖化や気候変動が私たちの暮らしにどのような影響を与えているのか、そして、その変化を理解するために「観測」がどのような役割を果たしているのかについて紹介されました。





第二部 外へ出てチャップリンの名言を実感してみよう
「下を向いていたら、虹を見つけることはできないよ」(You’ll never find a rainbow if you’re looking down.)
西千葉キャンパス屋上にある大気環境観測スーパーサイトへ。
参加者の皆さんは、スカイラジオメーター、MAX-DOAS、LI7810など、研究室で運用している観測機器を間近で見学し、入江教授から、それぞれの装置が何をどのように観測しているのか説明がありました。
普段は見ることのできない研究設備を前に、参加者から質問が寄せられ、観測データが気候変動や大気環境研究にどのように活用されているのかについてことができたのではないでしょうか。


第三部 フリータイム(観測と実験を体験)
少人数のグループに分かれての体験プログラム。
みなさんは、
・スカイラジオメーターをコマンド操作で動かし、太陽や空を観測
・空のスペクトルを測定する観測
・温室効果ガス濃度の測定する観測
・衛星観測-衛星画像に触れてみよう-JAXAひまわりの画像をモニタ
・地上観測-現在の気象データを見てみよう-POTEKAによる現在の気象データの閲覧
・チンダル現象を利用した台風の仕組みを学ぶ実験
などを体験しました。



観測機器を実際に操作したり、リアルタイムの気象データを見たりすることで、大気を「見る・測る・考える」研究を体感できたのではないでしょうか。また、「大気観測ミッションカード」使って、それぞれの役割を楽しみながら学べたようです。


大学院生・学部生との交流
研究室の大学院生・学部生がスタッフとして参加し、観測機器の説明や実験を担当しました。参加者からは研究内容だけでなく、大学での生活や受験にむけてのこと、身近な気象、前週の千葉豪雨についても質問が寄せられ、いろいろと交流する機会にもなりました。


最後の閉会式では、木更津高校、芝浦工業大学附属中学高等学校それぞれの代表2名の方が一日を通して感じたことや学んだことを、自分の言葉で発表してくれました。
参加者の皆さんが地球環境を身近な問題として考え、観測や研究への興味を深めるきっかけとなるサマーツアーになっていれば嬉しく思います。
運営に参加した学生と、引率してくださった入江研究室ゆかりの先生方からも感想を寄せていただきました。
今回の見学は、千葉大学の研究者・大学生・大学院生の皆さんにご協力いただき、「地球環境の今と未来を考えるサマーツアー2026」として実施されたものです。地球環境や気候変動について学ぶだけでなく、大学で行われている最先端の観測や研究に実際に触れる貴重な機会となりました。今回の見学を通して、生徒たちは、地球科学が教科書の中だけの学問ではなく、実際の観測やデータ解析を通して、現在の地球環境を明らかにし、未来の環境を考えるための学問であることを実感することができました。
研究室の先生方、大学生・大学院生の皆さんには、さまざまな観測や実験を体験できるよう準備していただき、本当にありがとうございました。
今回の経験を今後の地学部の活動や探究活動につなげ、地球環境の「今」を知るだけでなく、「未来」を自分たちで考えられるよう、これからも学びを深めていきたいと思います。(木更津高校 教諭・入江研D2 神谷義一)
オープンキャンパス等でも見ることができない研究室の様子を見ることができたのは生徒が進路を考えるうえでとても貴重な経験となったのではないかと思います。今回の経験をもとに、より広い視点で自らを見つめ直して、自らの幅を広げてもらえればと思います。
今回の企画を実施していただいた入江教授や入江研究室の皆様に感謝申し上げます。(芝浦工業大学付属中学高等学校 教諭・2020年3月修士修了 米川大地)
こんにちは!修士2年の大塚です!
今回は地球環境の今と未来を考えるサマーツアー2026を行いました。
千葉県立木更津高等学校 と芝浦工業大学附属中学高等学校の先生と学生さんが千葉大学に訪問され、賑やかな雰囲気で執り行われました。
観測機器や自然現象の説明にとても興味を持って話を聞いてくれて、非常に意欲的な学生さんが多くこちらとしても非常に楽しい会となりました!
これからの進路に幅広い可能性を持っている高校生・中学生のみなさんには、地球環境ではどのようなことが起こっているのかを知り、これからできることを考えるきっかけになればいいなと思います。
高校生のなぜ?どうして?の視点は非常に面白く、私としても刺激になりました。(M2 大塚涼平)
B4小山内です。この度、地球環境の今と未来を考えるサマーツアー2026に初めて参加させていただきました。研究について直接一般の方に知っていただく貴重な機会であり、わくわくしつつも緊張しておりましたが、参加者の皆さんが非常に真剣に話を聞いてくださり、時間をかけて準備した甲斐があったと感じました。また、地球環境について考えることは我々研究する側だけでなく社会全体の課題であり、研究成果を一般の方にも分かりやすく還元していく、という視点を持つ重要性を改めて感じました。(B4 小山内敦智)
今回、地球環境の今と未来を考えるサマーツアー2026に参加させていただきました。
当日は地球環境に関する講義から始まり、環境データをどのように取得しているのかを実際の観測装置を見ながら説明し、さらに取得したデータがどのような形で可視化・活用されているのかまでを、第1部から第3部を通して紹介しました。中高生の皆さんにも興味を持って聞いていただけたと感じており、積極的に質問してくださったことも印象に残っています。
また、身近に存在する地球環境問題について、「明日から自分たちに何ができるのか」を考えてもらうことで、地球環境への関心や認知の輪が広がる良いきっかけになったと思います。
私自身、このようなイベントに運営側として参加するのは初めてだったため、専門的な内容をどのように説明すれば、中高生の皆さんに分かりやすく、興味を持ってもらえる形で伝えられるのかを考える貴重な経験となりました。(B4 長橋悠月)
ご参加いただいた千葉県立木更津高等学校・芝浦工業大学附属中学高等学校の皆さん、引率の先生方、そして運営を支えてくれた大学院生・学部生の皆さんに、心より感謝申し上げます。
木更津高校の神谷先生は、現在、入江研究室の博士課程(D2)に所属しながら高校教員として活躍されています。また、芝浦工業大学附属中学高等学校の米川先生は、入江研究室の卒業生(OB)です。
入江研究室で学んだ先生方が、それぞれの学校の生徒の皆さんを引率して研究室を訪れてくださったことは、私たちにとっても大変うれしい機会となりました。