入江研究室が開発したMAX-DOAS用のリトリーバルアルゴリズムパッケージ。Japanese MAX-DOAS Profile retrieval algorithm, version 2の略。波長キャリブレーション、非線形最小二乗法によるスペクトルフィッティング(いわゆるDOAS法(差分吸収分光解析))によるスペクトル解析、最適推定法による鉛直プロファイルのリトリーバルなどが含まれています。これらの非線形問題の解法はLevenberg-Marquardt法が基盤となっています。波長310~515 nmの高波長分解能紫外可視スペクトルから、エアロゾル消散係数(紫外および可視)やホルムアルデヒド(HCHO)、グリオキサール(CHOCHO)、二酸化窒素(NO2)、水蒸気(H2O)、二酸化硫黄(SO2)、オゾン(O3)の濃度など8種類の下部対流圏の鉛直プロファイル情報を導出(リトリーバル)することができます。