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阪神タイガースが負けると不機嫌です
(球場へ足を運んだ試合は2019年以降全敗中)
L指数を用いた線状降水帯予測精度向上のための水蒸気空間変動要因の検証
近年は集中豪雨による災害が増えており、線状降水帯による集中豪雨が6割以上を占めています。その予測精度向上には、大気下層の水蒸気量を同化した精度の高い初期条件や観測値が必要であり、特に線状降水帯が多く発生する夏季の水蒸気濃度の観測は重要です。
本研究では、入江研究室で実施するMAX-DOAS法を用いた水蒸気の観測と、大気の安定性を示す指標(L指数)を基に、大気が不安定な状態での水蒸気の空間分布の影響を検証しています。つくばサイトと千葉サイトそれぞれの検証により、大気の不安定性が高いほど水蒸気の空間分布が不均一であることが分かりました。
大気下層の水蒸気データを用いた同化を行う際に、本研究で分かった大気の安定度も考慮することで、線状降水帯の予測精度向上に貢献すると期待されます。今後は実際に同化を行い、線状降水帯の予測精度がどれほど向上するかということを研究していく予定です。