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メンバー
M1

溝渕 隼也

Shunya MIZOBUCHI

趣味・興味

趣味:読書、卓球、野球観戦
資格:気象予報士

メッセージ

阪神タイガースが負けると不機嫌です
(今季38年ぶりのアレのアレ!最高でした!!)

自己紹介・研究紹介

研究タイトル

MAX-DOAS法による大気下層水蒸気濃度の水平不均一性の長期連続観測

背景

近年は集中豪雨による災害が増えており、線状降水帯による集中豪雨が6割以上を占めています。その予測精度向上には、大気下層の水蒸気量を同化した精度の高い初期条件や観測値が必要です。また、線状降水帯のような豪雨が発生するような状況では、大気は不安定であり、水蒸気の水平不均一性が卓越した場であると考えられるため、その水蒸気の水平不均一性の観測は大変重要です。

研究内容

本研究では、入江研究室で実施するMAX-DOAS法を用いた水蒸気の観測と、大気の安定性を示す指標(L指数)を基に、大気が不安定な状態での水蒸気の空間分布の影響を検証しています。つくばサイトと千葉サイトそれぞれの検証により、大気の不安定性が高いほど水蒸気の水平不均一性が大きいことが分かりました。また、気象庁の局地解析 (LA; Local Analysis) を実施した結果から、この現象は暖湿流の流入に起因していることが示唆されました。

期待される波及効果

MAX-DOAS法を用いた大気下層水蒸気の水平不均一性の観測は従来の観測とは異なる重要な情報を提供し、ラジオゾンデなどとの相補的な利用を通じて、より精密なデータ同化技術の開発や、集中豪雨の早期警戒システムへの応用、予測の精度向上に貢献することが期待されます。今後は実際に同化を行い、線状降水帯の予測精度がどれほど向上するかということを研究していく予定です。

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