2024年7月6日㈯、18時前後に東京都内を中心にゲリラ雷雨が発生しました。
東京都から千葉県方面へ雨雲が流れてくることが予想されておりましたが、千葉大学西千葉キャンパスへは弱い雨雲がかかった程度で、実際に雨が一時的にパラつく程度でした。
千葉県の過去の雨雲レーダー(2024年07月06日) – 日本気象協会 tenki.jp
その際のライダー観測器(国立環境研究所)のデータを見てみたところ、特異的なデータが観測されていました。
Depolazation ratio(偏光解消度)のグラフにおいて日本時間の18時頃、上空7-10km/5-7km/5km以下の3つの雲の層があることが観測され、真ん中の5-7km付近の雲の層が氷雲となっていることが分かりました。上下の2つの雲は水雲であり、とても珍しい状況であったと言えます。
※氷雲は偏光解消度が高く赤く表示され、その他の青く表示されている雲は水雲と判別できます。
これからの時期はゲリラ雷雨が発生しやすい時期になります。また、近年線状降水帯が発生する頻度が高くなっており、そのような気象条件でのデータ観測を特に注視していけたらと思っております。
LIDAR observations at the Chiba site have resumed. | A-SKY (irie-lab.jp)
GALION AD-Net (nies.go.jp)