こんにちは。入江研究室B4の溝渕です。
2024年3月14日から15日にかけ、東京大学柏の葉キャンパスにおいて、東京大学大気海洋研究所、千葉大学環境リモートセンシング研究センター、名古屋大学宇宙地球環境研究所、東北大学大気海洋変動観測研究センターが連携して推進している「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」の講習会とシンポジウムが開催されました。
最初に佐藤先生によるNICAMモデルの説明がありました。このモデルは全球雲解像シミュレーションを行うことを目的として開発されているモデルです。私も気象学会などでよくみみにしていましたが、この機会にその詳細を学ぶことができ、理解を一層深めることができました。
実習セッションでは、NICAMモデルを実際に使用しました。普段触れることのないターミナルやスーパーコンピューターの使用に苦戦しながらも、東京大学の大野先生や他の学生スタッフの方々の丁寧な指導のおかげで、無事に進めることができました。
翌日の午前中の実習と合わせて、最終的に実習のゴールであるNICAMモデルを動かすというところまで達成することができました。
夕食時に意見交換会を兼ねて行われたポスターセッションでは、ポスターセッション参加者が1分間、自分の研究を全体の前で説明する機会がありました。
私にとって初めてのポスターセッションでしたが、多くの方と意見交換をすることで、幅広い視点を得ることができました。
2日目の15日は、前日の実習の続きに加えて、VLシンポジウム「変化する気候とこれからの気象・気候研究」が行われました。
その中では、東京大学、東北大学、名古屋大学、千葉大学の各大学の先生方からご講演いただきました。違う大学の先生方のお話を聞くことはあまりないので、研究の視野を広げるいい機会となったうえ、最新の研究についても知ることができました。
講習会の最後には、各大学から1名ずつが参加するパネルディスカッションが行われ、千葉大学からは米谷さんが参加しました。
研究や将来の進路について深く議論し、互いの考えを共有する場となりました。
今回VL講習会に参加したことで、新たな知見を得られただけでなく、異なる専門分野の研究者や学生と交流し合うことで、研究へのモチベーションが増し、より幅広い視点を持つことができるようになりました。
私自身、大学院ではモデルを使用していくので、今回使ったことのないモデルを1から使ってみるという経験はとても貴重で、良い経験となりました。
今回のVL講習会を支えてくださった皆様に、この場をお借りして心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
感想(米谷)
M1の米谷です。今回、VL講習会に参加した目的は研究で用いたことのないモデルの使用を体験することでまた違った角度から自分自身の研究を見つめ直すきっかけにするということでした。参加し目的は達成できましたが、実際に得たこととしては目的以上のものを得ることができたと感じています。特にポスターセッションでは、学会とは少し雰囲気が異なり雑談ベースでポスター発表できたことで質問者の方との距離が近く、また学生も多いため新しい繋がりを得ることもできました。今回得られた他大学の学生目線のアドバイスを基により研究を発展させていきたいです。