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自己紹介・研究紹介

研究タイトル

MAX-DOAS法による大気境界層の水蒸気観測の精度評価

概要

線状降水帯の発生予測では、風上側の積乱雲の継続的発生と、強雨域の停滞を予測することが重要である。これらの現象が発生するためには、積乱雲発生のエネルギー源となる水蒸気が、地表から高度約1 kmまでの層（大気境界層）に、十分に存在する必要がある。しかしながら、こういった重要性を持つ大気境界層中の水蒸気の定常的な観測は限られている。

本研究では、千葉大学独自の多軸差分吸収分光法（MAX-DOAS法）観測システムを用いて、2011-2021年の長期にわたってつくば市における大気境界層中の水蒸気濃度の連続観測を実施した。そのデータの評価のために、ラジオゾンデ観測データをはじめとして、各種観測データと比較検証を行った。

期待される波及効果

定常観測が限られている大気境界層の水蒸気観測データを、降水予測モデルのデータ同化に用いることで、線状降水帯の予測精度向上が期待される。